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かっこいい・おしゃれな店舗内装の作り方|ジャンル別アイデアと失敗しないポイント

6 min

かっこいい・おしゃれな店舗内装は、写真で見た雰囲気を“そのまま真似る”だけでは再現しにくいのが現実です。

理由は、物件条件・客層・導線・照明環境が違うと、同じ素材や色を使っても印象が変わるからです。

本記事では、ジャンル別の内装アイデアを俯瞰しつつ、コンセプトの固め方、色・素材・照明の整え方、動線とVMDまで含めて、かっこいいのにおしゃれで「使いやすく売りやすい」空間づくりのポイントを整理します。

内装会社に相談する前の整理にも使える内容です。店舗の開業・改装を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

目次

 かっこいい・おしゃれな店舗内装とは|基本の考え方

店舗内装は、単なる見た目の良さだけでなく「入りやすさ」「居心地」「回遊しやすさ」「買いやすさ」に影響します。

かっこいい・おしゃれに見せるには、世界観(コンセプト)を統一し、照明と素材で“雰囲気”を作り、最後に動線と売場の見せ方まで設計して整えるのが基本です。

統一の順番は「面積が大きい順」に決めると失敗しにくい

統一感を作るときは、目に入る面積が大きい順に決めると破綻しにくくなります。

小物から決めると、あとで壁・床・照明と噛み合わず「いいパーツが集まったのに全体がまとまらない」状態になりがちです。

決める順番主な対象判断のコツ
1床・壁・天井ベース色は“迷いが出ない”無彩色 or 木系に寄せる
2照明計画全体+見せ場+手元(作業)で役割分担する
3什器・家具形・素材・高さの“共通ルール”を決めて揃える
4小物・サイン・装飾アクセントは「点」で効かせ、増やしすぎない

かっこいい・おしゃれな店舗内装の方向性は「言い換え」で決まる

「かっこいい」、「おしゃれ」は人によって連想が違うため、内装打ち合わせでズレが起きやすい言葉です。
そこで有効なのが、テイストを“言い換え”して検索・参考集めをしやすくする方法です。

例として「クール」「シック」「モダン」「インダストリアル」「ヴィンテージ」などに分解すると、事例の共通点が見え、統一感のある内装を作りやすくなります。

言い換えキーワード向いている業態特徴(内装要素)
インダストリアルカフェ/バー/理美容黒・グレー、鉄、コンクリ、露出配管
シックモダンアパレル/ジュエリー/サロン余白、直線、スポット照明、上質素材
和モダン/ジャパンディ飲食/物販木・石・和紙、落ち着いた配色、柔らかい光

言い換えは、単に雰囲気を表すだけでなく「参考探しの精度」を上げるための道具にもなります。おすすめは、言い換えキーワードに素材・色・照明を掛け合わせて検索し、共通点を拾う方法です。

  • 例:シックモダン × 黒 × スポット照明
  • 例:インダストリアル × コンクリ × 間接照明
  • 例:和モダン(ジャパンディ)× 木 × 柔らかい光

集めた写真は「好き/似合う/実現できる」に分けてください。

とくに“かっこいい・おしゃれ”は撮影条件で盛れて見えることがあるため、自店の条件(広さ・天井高・窓・客層)でも成立するかの目線で1回ふるいにかけると、現実的なデザインに変わります。

【ジャンル別】かっこいい・おしゃれな店舗内装アイデア集

ここでは業態別に「かっこいい・おしゃれ」を作る典型パターンを整理します。自店の業態に近い章から読み、良いと思った要素を“組み合わせ”で検討すると、再現性が上がります。

カフェ・喫茶店:木×グリーン×柔らかい光でおしゃれに

  • 木目のカウンターやテーブルで温かみを出す
  • 植物(小鉢/吊りグリーン)で抜け感を作る
  • 棚下や壁際に間接照明を仕込み、雰囲気を作る

レストラン:陰影(照明)で“かっこいい”空気感を作る

  • ベース照明は控えめにして、テーブル上を主役にする
  • 壁面の素材感(左官・木・タイル)に光を当てて立体感を出す
  • グリーンウォールや装飾で写真映えを作る

美容室・サロン:清潔感+高級感のバランスでおしゃれに

  • 白・ベージュ・グレーをベースにして清潔感を確保する
  • 木や真鍮など“温度感のある素材”を一点入れて上質に見せる
  • 鏡周り・施術席に適した照明で顔色が自然に見える環境を作る

アパレル・雑貨:ミニマル×照明で“かっこいい”を作りやすい

  • 色数を絞り、什器の形と素材を揃えて統一感を出す
  • トラックライトで商品に光を当て、立体感を作る
  • 通路幅を確保して回遊しやすくする

テイクアウト・ベーカリー:入口の“見え方”と売場の分かりやすさ

  • ショーケースの照明で商品の魅力を最大化する
  • 入口から「買い方」が直感で分かる導線にする
  • 木・暖色照明で温かいおしゃれ感を出しやすい

バー:暗さを活かして“かっこいい・おしゃれ”を作る

  • 間接照明で奥行きを作り、雰囲気を濃くする
  • カウンター面材(木・石)と光の相性で印象が決まる
  • 黒・濃茶・真鍮などで統一すると大人っぽくまとまる

かっこいい・おしゃれに仕上げる内装デザインのコツ

ここからは「どの業態でも効く」汎用テクニックを紹介します。迷ったらこの章の順番で決めると、内装が破綻しにくくなります。

コンセプトの決め方:一言+補助3ワードで固定する

コンセプトは「一言で言えるか」が重要です。さらに補助ワードを3つ付けると、内装会社や施工側との認識が揃いやすくなります。

例:「シックモダン」+「黒」「余白」「スポットライト」。

色と素材:色数を絞り、素材で“おしゃれさ”を作る

かっこいい・おしゃれを両立する近道は、色を増やすのではなく、素材(木・石・金属・布・左官)で表情を出すことです。

色数は「ベース・サブ・アクセント」の3役に分けると崩れにくくなります。

照明:間接照明と部分照明で“空気感”を作る

照明は、店舗内装の印象を決める最重要要素のひとつです。

均一に明るくするより、間接照明や壁面照射で陰影を作ると、かっこいい・おしゃれな雰囲気を作りやすくなります。

開放感:高さ・視線・抜けを設計する

広く見せたい場合は「通路幅」「什器の高さ」「視線の抜け」を設計します。

高い什器で視線が止まると圧迫感が出やすいので、見せ場と低いゾーンを使い分けるのが定番です。

かっこいい・おしゃれな店舗内装で失敗しないポイント

内装を「かっこいい」「おしゃれ」で終わらせず、売上につながる“見せ方”使いやすさ(運営のしやすさ)までセットで設計すると、完成後の後悔が大きく減ります。

特に、入口で惹きつけ(VP)、店内で回遊させ(PP)、最後に買いやすく整える(IP)というVMDの考え方で整理すると、空間づくりの判断がブレにくくなります。

以下のポイントは、デザインの好みとは別に「ズレ」「迷い」「使いにくさ」を生みやすい論点を先回りで潰すためのチェック項目です。

ポイント1:動線は「顧客」と「スタッフ」を別設計する

顧客が回遊しやすい動線と、スタッフが作業しやすい動線がぶつかると、混雑・ストレス・提供品質の低下につながります。

動線は“見せる導線”“運営導線”を分けて考えるのが基本です。

  • 入口:世界観が一瞬で伝わる「顔」を作る
  • 主動線:通路幅と視認性を確保して回遊性を上げる
  • レジ前:滞留しても圧迫感が出にくい配置にする

ポイント2:VMDの「VP・PP・IP」を押さえる

VMDは、VP・PP・IPの3要素で捉えると、売場の設計が整理しやすくなります。

入口や見せ場で惹きつけ、店内で回遊させ、最後に比較しやすく買いやすい陳列へ落とし込みます。

要素役割店舗内での例
VP第一印象で惹きつける入口・ショーウィンドウ・ファサード
PP回遊を促し滞在を伸ばす店内中央の推しコーナー/見せ台
IP比較しやすく買いやすくするカテゴリ別陳列/価格帯別の棚

ポイント3:見せ場(フォトスポット)を「1〜2箇所」に絞って作る

かっこいい・おしゃれな内装を狙うほど、装飾や素材を足したくなりますが、見せ場が散ると統一感が崩れやすくなります。

おすすめは、入口付近や店内奥などに「写真を撮りたくなる見せ場」を1〜2箇所だけ決め、そこに照明・素材・サイン(ロゴ等)を集中させる方法です。

  • 入口の第一印象(VP)に見せ場を寄せる:入店率アップに効きやすい
  • 壁の一面だけ素材を変える(左官・タイル・木ルーバーなど)+壁面照射で陰影を出す
  • 「写真映え」と同時に、店内の案内(導線・買い方)も兼ねると実務で強い

ポイント4:メンテ性(掃除・劣化)まで含めて素材と色を決める

内装は完成直後がピークになりがちで、汚れ・傷・色ムラが出ると“おしゃれ”に見えにくくなります。

特に飲食の油汚れや、美容室の薬剤、水回りの水垢は避けにくいので、素材選びの段階で「維持できるか」を織り込むと失敗が減ります。

  • よく触る場所(取手、カウンター角、レジ周り)は“傷が味になる素材”か“拭き取りやすい素材”を選ぶ
  • 黒や濃色はかっこいい一方、埃・指紋が目立つことがあるため、面積配分をコントロールする
  • 掃除の手間=人件費として効いてくるので、運営導線とセットで判断する

かっこいい・おしゃれな店舗内装の費用感

店舗内装の費用は、業態と物件状態(スケルトン/居抜き)で大きく変わります。

相場感は「坪単価」で把握し、想定とズレないように設計範囲と見積内訳を確認するのが重要です。

条件坪単価の目安注意点
スケルトン物件30〜80万円自由度は高いが費用が上がりやすい
居抜き物件15〜50万円既存設備の流用可否で変動
設計・デザイン費工事費の10〜15%が目安範囲(設計のみ/監理込み)を明確にする

コストを抑える場合は、全面的に高級素材へ置き換えるよりも、印象を決めるポイントに集中投資すると効果的です。

低予算でも“かっこいい店舗内装”に寄せるコツ
  • 壁の質感を優先して“世界観”を固定する
  • 間接照明・部分照明で“上質感”を作る
  • 色数を絞り、什器の形・素材を揃えて統一感を出す

よくある質問(Q&A)|かっこいい・おしゃれな店舗内装

ここでは、かっこいい・おしゃれな店舗内装についてよくある質問をまとめました。

内装工事会社へ見積もりを依頼する際の参考にしてください。

木やグリーン、間接照明はどんな業態にも合いますか?

多くの業態で取り入れやすい要素です。

ただし入れ方で印象が変わります。木を増やすと温かくおしゃれに寄りやすく、黒や金属を増やすとよりかっこいい方向へ寄りやすいです。

低予算なら何から変えると効果的ですか?

壁の質感、照明、色数の整理から着手すると、費用対効果が出やすいです。

アクセントクロスや間接照明は印象を変えやすい手段として有効です。

内装会社へ相談する前に準備しておくべきものは何ですか?

参考写真10枚程度と、避けたい要素(NG例)のメモがあると打ち合わせがスムーズです。

さらに「コンセプト一言+補助3ワード」まで用意できると、仕上がりのズレが減ります。

失敗しやすいパターンは何ですか?

見た目優先で動線が悪くなる、色や素材を盛りすぎて統一感が崩れる、店内表示が少なく迷いやすい、といった失敗が起こりやすいです。

外せない条件の洗い出しと、VMDを含めた設計が有効です。

まとめ|かっこいい店舗内装は「言語化→統一→動線」で完成度が上がる

かっこいい・おしゃれな店舗内装を成功させるには、まず“かっこいい”“おしゃれ”の意味を言語化し、色・素材・照明で統一し、最後に動線とVMDで使いやすさ・売りやすさに落とし込むことが重要です。

最初に条件整理と参考収集(写真10枚程度)を行い、そのうえで内装会社とすり合わせると、完成後のズレを減らせます。

その準備の積み重ねが、あなたの理想の店舗が完成する最短ルートです。