「ダーツバーを開業したいけれど、何から準備すればいいのか分からない」「風営法の許可がないと違法になるの?」──ダーツ好きが高じて自分の店を持ちたいと考えたとき、資金や法律面のハードルに不安を感じる方は多いのではないでしょうか。
結論として、ダーツバーの開業資金は500万〜1,000万円が目安です。2018年の警察庁通達により、一定条件を満たせばデジタルダーツマシンは風営法5号(ゲームセンター等営業)の規制対象外となり、通常のバーと同じ飲食店営業許可+深夜酒類提供飲食店営業の届出で開業できるようになりました。
この記事では、ダーツバー開業に必要な資金の内訳、取得すべき資格・届出、風営法の注意点、ダーツマシンの導入方法、物件選び、そして経営を安定させるための7つの条件まで体系的に解説します。バー開業の全体像とあわせて、実務ガイドとして活用してください。
目次
ダーツバーとは?市場動向と収益モデル
ダーツバーは飲食店にダーツマシンを設置した「特化型バー」。2018年以降、風営法5号の許可が原則不要になり、開業のハードルは大きく下がっています。
ダーツバーの定義と一般的なバーとの違い
ダーツバーとは、デジタルダーツマシンを設置し、お酒や軽食を提供するバー業態のことです。スポーツバーやミュージックバーと同じ「特化型バー」に分類され、飲食物に加えてダーツというアクティビティを楽しめる点が一般的なバーとの最大の違いです。
サービスの柱は、ダーツマシンでのプレイ環境の提供、ドリンク・フードの販売、ダーツレッスン、ハウストーナメントの開催などです。ショットバーがカウンター越しの会話とお酒のクオリティで勝負するのに対し、ダーツバーは「体験」と「コミュニティ」で集客する点に特徴があります。トーナメントを開催する際は、刑法(賭博罪)や景品表示法に抵触しないよう賞品の設定に注意が必要です。
ダーツ設置店を取り巻く法令については、一般社団法人日本ソフトダーツ健全性推進協会(JSD)がガイドラインを公開しています。
引用元:JSD デジタルダーツマシンを用いた営業に関わる法令ガイドライン
ダーツ人口の推移と市場の可能性
ダーツライブ社の市場調査によると、過去1年にダーツをプレイした推定人口は約650万人(2024年時点)です。日本人のおよそ19人に1人が1年以内にダーツを経験している計算になり、コロナ禍を経ても回復傾向が続いています。
特に注目すべきは15〜19歳の若年層のプレイ人口が増加傾向にある点です。男女比も均等化が進んでおり、「ダーツ=男性の遊び」というイメージは薄れつつあります。SNS映えを意識した内装や、初心者歓迎のカジュアルな雰囲気の店舗は、こうした新規層の取り込みに有効です。
ダーツバーの収益構造と客単価
ダーツバーの収益は、ドリンク売上・フード売上・ダーツプレイ料金の3本柱で構成されます。一般的なバーと比べてダーツのプレイ料金(1ゲーム100〜200円)やチャージ料金が上乗せされるため、客単価は3,000〜5,000円とやや高めに設定しやすいのが特徴です。
一方、ダーツに夢中になるとドリンクの注文ペースが落ちるため、フードメニューや飲み放題プランで客単価を補完する設計が重要になります。フードを充実させてダイニングバーの開業に近い業態にすることで、客単価と滞在時間の両立を狙えます。
繁盛店ではレッスン料、貸切パーティー、ダーツ用品の物販なども収益源に加えています。バー経営全般の収益モデルや年収の目安はバー経営の年収と利益率・成功5条件で解説しています。
ダーツバーの開業資金|内訳と調達方法

開業資金の目安は500万〜1,000万円。最も比重が大きいのは物件取得費と内装工事費で、ダーツマシンはリース活用で初期費用を抑えられます。
初期費用の内訳と目安金額
ダーツバーの開業資金は、カウンター中心の小規模店なら500万円前後、ダーツエリアを複数台分設けるスタンダードな店舗なら700万〜1,000万円が相場です。通常のバーよりもダーツマシン設置用のスペースが必要になるため、物件面積が広くなりやすく、その分だけ家賃・保証金・内装費が膨らみます。
| 費用項目 | 目安金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 物件取得費 | 150万〜400万円 | 敷金・礼金・仲介手数料・保証金。家賃の6〜10ヶ月分が目安 |
| 内装工事費 | 150万〜400万円 | 居抜きなら100万円台、スケルトンなら坪単価30万〜50万円 |
| 厨房設備・什器 | 50万〜150万円 | 製氷機・冷蔵庫・2槽シンク・手洗い場・食器棚など |
| ダーツマシン導入費 | 0円〜 | リースなら初期費用0円。月額2.7万円〜が一般的 |
| 備品・消耗品 | 20万〜50万円 | グラス・食器・ダーツ用品・照明器具など |
| 初回仕入れ費 | 20万〜50万円 | 酒類・ソフトドリンク・フード材料 |
| 広告宣伝費 | 10万〜50万円 | Webサイト制作・SNS広告・チラシ・Googleビジネスプロフィール整備 |
費用の中で最も幅が大きいのは内装工事費です。居抜き物件で前テナントのカウンターや厨房設備をそのまま活用できれば100万円台に抑えられますが、スケルトンから造作する場合は坪単価30万〜50万円が相場で、20坪の物件なら内装だけで600万〜1,000万円に膨らむこともあります。開業資金の詳細な試算方法はバー開業資金の目安と内訳で解説しています。
運転資金は月間固定費の3〜6ヶ月分を確保
ダーツバーは常連客が育つまでに3〜6ヶ月を要するのが一般的です。その間も家賃・人件費・水道光熱費・ダーツマシンのリース料は毎月発生するため、月間固定費の3〜6ヶ月分を運転資金として確保しておきましょう。1人営業の小規模店でも月50万円前後のランニングコストがかかるため、最低でも150万〜300万円は手元に残す計画が安全です。
資金調達方法と補助金の活用
資金調達の第一候補は日本政策金融公庫の新創業融資制度です。自己資金の2〜3倍の融資が受けられるケースが多く、開業資金の3分の1を自己資金で用意できれば審査を通過しやすくなります。地方銀行や信用金庫のプロパー融資も選択肢に入ります。
返済不要の資金としては、小規模事業者持続化補助金(販路開拓費用の2/3、最大50万〜200万円)や自治体の創業助成金が活用可能です。飲食店開業に使える補助金・助成金の一覧は飲食店開業に使える助成金・補助金一覧で最新情報をまとめています。
ダーツバー開業に必要な資格と届出

必須資格は食品衛生責任者の1つだけ。届出は飲食店営業許可と深夜酒類提供飲食店営業の2つが基本パターンです。
取得が必要な資格
ダーツバーの開業に法律上必要な資格は食品衛生責任者のみです。各都道府県の食品衛生協会が開催する講習会(約6時間)を受講すれば取得でき、費用は約1万円です。調理師免許・栄養士免許・製菓衛生師免許のいずれかを持っている方は講習が免除されます。
また、収容人数が30人以上の店舗では防火管理者の選任が義務付けられています。甲種(2日間講習)と乙種(1日間講習)の2種類があり、延べ面積300㎡以上なら甲種が必要です。
なお、バーテンダーとしての資格は法律上不要ですが、NBA(日本バーテンダー協会)の資格を取得しておくとスキルの証明や信頼性の向上に役立ちます。バーテンダー資格の種類や費用はバーテンダーの資格一覧で詳しくまとめています。
提出が必要な届出・許可の一覧
ダーツバーの開業に必要な届出と許可を、提出先・タイミングとあわせて整理しました。
| 届出・許可 | 届出先 | タイミング | 備考 |
|---|---|---|---|
| 飲食店営業許可 | 保健所 | 開業前 (施設検査あり) | 2槽シンク・手洗い場・食器棚など施設基準を満たす必要あり |
| 深夜酒類提供飲食店営業届出 | 管轄警察署 | 営業開始10日前まで | 深夜0時以降に酒類を提供する場合に必須 |
| 防火管理者選任届 | 消防署 | 開業前 | 収容人数30人以上の場合 |
| 開業届・青色申告承認申請書 | 税務署 | 開業後1ヶ月以内 | 個人事業主の場合。法人は法人設立届出書 |
飲食店営業許可の取得には保健所の施設検査に合格する必要があります。不合格になると工事のやり直しが発生するため、内装工事の着工前に保健所へ事前相談しておくと確実です。検査のチェックポイントや申請の流れは営業許可証の取り方5ステップで解説しています。
ダーツバー開業と風営法の関係|2つの条件と注意点
2018年の通達で風営法5号許可は原則不要に。ただし2つの条件を満たせなければ規制対象に戻ります。接待行為にも要注意です。
風営法5号が不要になった経緯
かつてデジタルダーツマシンは、「客の射幸心をそそる恐れのある遊具」として風俗営業5号(ゲームセンター等営業)の規制対象でした。風俗営業の許可を取得すると深夜0時以降の営業が原則禁止となるため、多くのダーツバーは遊技設備の面積を客室面積の10%以下に抑える「10%ルール」を適用して営業していたのが実情です。
しかし平成30年(2018年)9月21日、デジタルダーツは世界的にスポーツとして親しまれていることを踏まえ、警察庁から通達が発出されました。一定条件を満たすデジタルダーツマシン(とシミュレーションゴルフ)については風営法5号の規制対象外とされ、ダーツバーは通常の飲食店と同じ手続きで深夜営業が可能になっています。
規制対象外となるための2つの条件
デジタルダーツマシンが風営法の規制対象外となるには、以下の2つの条件を同時に満たす必要があります。
- 従業員が目視またはモニターで、すべてのダーツエリアの状況を常時把握できること
- ダーツマシンとシミュレーションゴルフ以外の遊技設備を設置しないこと
この条件は暫定的な措置であり、賭博や少年のたまり場化といった問題が生じた場合は再度規制される可能性があります。また、ガールズバーやスナック形態のダーツバーでスタッフがお客様と一緒にダーツをプレイする行為は「接待」に該当する可能性が高い点にも注意が必要です。接待を行う場合は風俗営業1号の許可が必要となり、深夜営業はできなくなります。
深夜のダーツ大会には特定遊興飲食店営業許可
深夜0時以降にダーツ大会やトーナメントを店舗主催で開催する場合は、特定遊興飲食店営業許可の取得が必要です。
深夜酒類提供飲食店営業の届出だけでは、深夜帯に「遊興」を客に提供する行為は認められていません。定期的にハウストーナメントを深夜に開催したい場合は、事前に管轄の警察署へ相談しましょう。
風営法の営業区分や接待の判断基準についてはバーと風営法の関係|5つの営業区分と届出3ステップで詳しく解説しています。
ダーツバー開業に伴うダーツマシンの導入方法と費用

ダーツマシンは初期費用0円のリース契約が主流。月額2.7万円〜で最新機種を導入でき、メンテナンスもディーラーが対応します。
リースと購入の比較
業務用ダーツマシンの導入方法はリース(レンタル)と購入の2択です。現在はリース契約が業界の主流で、DARTSLIVE・PHOENIX(フェニックス)などメーカー直系のディーラーから初期費用0円で導入できるプランが用意されています。
| 比較項目 | リース(レンタル) | 購入 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円(登録料・運搬費もディーラー負担が一般的) | 80万〜200万円 |
| 月額費用 | 2.7万〜5万円程度(機種・オンライン有無で変動) | なし(メンテナンス費は自己負担) |
| メンテナンス | 定期巡回+故障時の修理をディーラーが対応 | 自分でパーツを手配・交換 |
| 機種変更 | 契約更新時に最新機種へ変更可能 | 買い替えが必要(下取りは難しい) |
| ゲーム料金設定 | 店舗側が自由に設定可能 | 自由に設定可能 |
リース契約の最大のメリットは、開業時の資金負担を大幅に軽減できる点です。ダーツマシンに投入されるプレイ料金(100円単位の硬貨)は定額制プランなら100%店舗の収入となり、月額リース料との差額がそのまま利益になります。故障時の対応もディーラーが行うため、マシン管理に割くオーナーの手間もほとんどかかりません。
設置スペースとインフラの準備
ダーツマシン1台の設置に必要なスペースは約2坪(幅3m×奥行1m程度)です。天井高は2,450mm以上あればダーツの軌道に支障ありません。
オンライン対戦機能を使用する場合はNTT光回線の引き込みが必要となるため、物件契約時にインターネット環境も確認しておきましょう。
ダーツエリアを2〜3台分確保する場合は、スローラインの後方にも安全マージンが必要です。カウンターや通路との間に最低1.5〜2mのクリアランスを設けないと、投げている人の背後を客が通る危険なレイアウトになります。物件の最低面積は15坪以上を目安にしましょう。
ダーツバー開業における物件選びと内装設計のポイント
ダーツバーは「安全なプレイ環境」が大前提。動線設計と防音対策を物件選びの段階でクリアしておくことが重要です。
物件選びで見るべき5つの条件
ダーツバーの物件選びでは、通常のバーにはない「ダーツ特有のチェック項目」があります。以下の5つを満たす物件を軸に探しましょう。
- 十分な広さ(15坪以上)
- 天井高2,450mm以上
- 立地は繁華街の駅徒歩5分圏内
- 防音性の高い構造
- 営業可能な用途地域
なお、ダーツバーは1階路面店である必要はなく、2階以上の物件でも十分に成立します。むしろ2階以上の方が家賃を抑えやすく、看板やSNSでの告知で集客を補えるため、資金効率の良い選択肢です。
内装設計で意識すべき3つのポイント
ダーツバーの内装で最も重要なのはダーツエリアと飲食エリアの動線分離です。ダーツを投げている人のすぐ横をドリンクを持った客が通る配置は事故リスクが高く、設計段階で明確にゾーニングしましょう。
照明は、ダーツボード周辺をスポットライトで明るく(プレイに支障がない照度を確保)、カウンターやテーブル席はやや暗めにすると、アクティブなダーツエリアとリラックスできるバーエリアの対比が生まれます。ただし、深夜酒類提供飲食店として営業するなら客室全体で20ルクス以上を維持する必要がある点に注意してください。
居抜き物件を活用すれば内装費を100万〜200万円程度に抑えることも可能です。ダーツエリアの壁面にはダーツの刺さりによる傷を防ぐサラウンドボード(保護パネル)を取り付けておくと、原状回復費用の削減にもつながります。
ダーツバー開業・経営を成功させる7つの条件

小さく始めて、常連客を育て、複数の収益源を持つことが安定経営のカギ。数字で設計し、法令を守り続ける姿勢が成否を分けます。
コンセプトを明確に設計する
ダーツバーは競合が増えているため、「誰に」「何を」「どんな空間で」提供するかを具体的に言語化する必要があります。初心者歓迎のカジュアル路線か、上級者やプロ選手が集まるガチ路線かで、内装の雰囲気、BGMの選曲、メニュー構成、接客スタイルまですべてが変わります。
コンセプト設計の段階で「近隣に同業態の競合がいるか」「自分の強み(ダーツの腕前、接客経験、バーテンダースキル)は何か」を棚卸しすると、差別化の方向が見えてきます。コンセプトがブレていると、広告もメニューも中途半端になり、結果的にどの層にも響かない店になりかねません。
小規模から始めて段階的に拡大する
飲食店の廃業率は3年で約7割ともいわれています。最初はダーツマシン1〜2台、カウンター10席前後の小規模スタートで固定費を抑え、売上が安定してから規模を拡大するのが堅実です。
小さく始めるメリットは固定費の低さだけではありません。オーナー1人で回せる規模なら人件費が不要になるため、損益分岐点を大幅に下げられます。飲食店の廃業要因の多くは「売上不足×固定費過多」であり、初期投資を小さく抑えることが最大のリスクヘッジになるのです。飲食店開業の全体像やステップは飲食店開業の流れ8ステップでも整理しています。
収益源を複数持つ
ダーツバーの売上はドリンク・フード・ダーツプレイ料金の3本柱ですが、収益チャネルを増やすほど経営は安定します。具体的には、チャージ料金(席料)の設定、ダーツレッスンの月額制プラン、ハウストーナメントの参加費、貸切パーティープラン、ダーツ用品の物販などが考えられます。
特にレッスンとトーナメントは「来店動機の創出」と「コミュニティの形成」を兼ねるため、売上以上にリピート率の向上に効きます。週1回のリーグ戦やランキングボードの掲示は、来店頻度を上げる仕組みとして多くの繁盛店が採用しています。
常連客を育てる仕組みを作る
バー業態では常連客が売上の7〜8割を支えるといわれます。ダーツバーも例外ではなく、週2〜3回来店するヘビーユーザーが経営の屋台骨です。お客様の好みのドリンクを覚える、ダーツのレーティングの上達を一緒に喜ぶなど、パーソナルなコミュニケーションがリピーターの獲得に直結します。
常連客同士をつなぐ仕掛けも有効です。対戦マッチングやチーム戦を組むことで客同士の関係が生まれると、「あの人がいるから行こう」という来店動機が店への依存度を下げ、コミュニティ全体で来客を維持できる体制になります。
SNSとGoogleマップで新規集客する
ダーツバーの主要ターゲットである20〜40代は、Instagramの発見タブやGoogleマップの「近くのダーツバー」検索で店を探す傾向が強い層です。Googleビジネスプロフィールに営業時間・住所・内観写真・メニューを充実させ、口コミを集めることが新規集客の基盤になります。
Instagramではダーツのプレイ動画、ハットトリック(3本すべてブルに入る)の瞬間、イベント告知などを定期的に投稿しましょう。リールやストーリーズの閲覧数が伸びやすいのは「初心者がプロに教わる」「店主のスーパープレイ」といったギャップのあるコンテンツです。
原価率と人件費率を日次で管理する
バー業態のドリンク原価率は15〜25%が適正範囲で、飲食業全体の30%前後と比べて10ポイントほど低い水準です。フードメニューを提供する場合は原価率30%前後を目安にし、ドリンクとフードの売上比率でFL比率(原価率+人件費率)が55〜60%以内に収まるよう設計しましょう。
人件費率は売上の25〜30%以内が理想で、オーナー1人で回せる小規模店ならこの比率を大幅に下げられます。日次の売上・仕入れ・人件費をスプレッドシートやPOSレジで記録し、月末ではなく毎日の数字で傾向を掴む習慣が利益を守ります。原価率の計算方法と改善策については原価率の目安と改善策5選も参考にしてください。
法令遵守を徹底する
前述のとおり、ダーツバーは風営法の「条件つき除外」に過ぎません。「従業員によるダーツエリアの管理」「ダーツ機以外のゲーム機を設置しない」という2条件を常に守り、接待行為を行わないことを全スタッフに徹底しましょう。
違反した場合は風営法5号の無許可営業とみなされ、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金が科される可能性があります。また、深夜酒類提供飲食店の無届営業は50万円以下の罰金です。「知らなかった」は通用しないため、開業前に法令を正確に理解し、判断に迷ったら管轄の警察署や行政書士に相談する姿勢を持ちましょう。
ダーツバーの開業に関するよくある質問
ダーツバー開業前に多く寄せられる疑問について、Q&A形式でまとめました。
Q
ダーツバーの経営者の年収はどのくらいですか?
A
ダーツバー経営者に限定した年収調査は公開されていませんが、飲食店経営者全体では300万〜1,500万円と幅があります。たとえば月間売上130万円・利益率30%の店舗を2店舗運営すると、年収は約936万円の計算です。立地・規模・営業日数・客単価によって大きく変動するため、自身の収支計画で試算してみてください。
Q
ダーツバーの開業に調理師免許は必要ですか?
A
いいえ、調理師免許は不要です。ダーツバーの開業に法律上必須の資格は食品衛生責任者のみで、約1万円・6時間の講習を受講すれば取得できます。調理師免許をすでに持っている方は、食品衛生責任者の講習が免除されます。バーテンダーとしての資格も法律上は必須ではありませんが、キャリアや信頼性の面で取得を検討する価値はあるでしょう。
Q
ダーツバーは違法ではないのですか?
A
違法ではありません。2018年の警察庁通達により、「従業員がダーツエリアの状況を管理できる」「ダーツ機以外のゲーム機を設置しない」という2条件を満たせば、風営法5号の許可なしに合法的に営業できます。ただし条件違反や接待行為は風営法違反に問われるため、条件の遵守を徹底してください。
Q
ダーツバーをフランチャイズで開業するメリットは?
A
フランチャイズのメリットは、ブランド認知による集客支援、マシンの一括リース交渉によるコスト削減、開業・運営ノウハウの提供、仕入れルートの共有などが挙げられます。一方で、月額ロイヤリティの支払いや営業方針の自由度が制限されるデメリットもあるため、未経験者は検討材料の一つとして比較してみるとよいでしょう。
Q
深夜0時以降にダーツ大会を開催できますか?
A
深夜酒類提供飲食店営業の届出だけでは、深夜0時以降にダーツ大会などの「遊興」を提供することは認められていません。深夜帯にトーナメントやイベントを店舗主催で開催したい場合は、特定遊興飲食店営業許可の取得が別途必要です。この許可は立地条件や面積要件が厳しいため、事前に管轄の警察署に相談することをおすすめします。